Nikon Cine Nikkor C 25mm f1.2 ( Cマウント )

Nikon Cine Nikkor C 25mm f1.2

CマウントのCineNikkorシリーズは様々な焦点距離が存在しています。中でも標準レンズの25mmはf1.2、f1.4、f1.8の3種類の開放値が用意されていますが、f1.2はネットでの情報も少なくあまり知られていません。本レンズもシリアルナンバーが若いので、生産本数もかなり少なかったのではないかと推測できます。

作例もほとんど存在しないレンズですが、マイクロフォーサーズ機との相性はどうでしょうか?


Nikon Cine Nikkor C 25mm f1.2
E-M5 3:2

まずは最短開放での一枚。
f1.2とは思えないほど小ぶりな筐体なのですが、16mmフィルムよりも遥かに大きなイメージサークルを持つマイクロフォーサーズフォーマットでもケラレが発生しません。25mm f1.8はケラレが発生しますのでこれは嬉しい結果です。

発色の良さ、コントラストの強さは、他のCineNikkorシリーズのレンズと共通する特徴です。


Nikon Cine Nikkor C 25mm f1.2
E-M5 3:2

開放で狛犬を。
開放にも関わらずピント部は非常にシャープで、撮影中に絞り値を何度も確認してしまっとほどです。明るいレンズは開放時に軟調な描写をするものが多いですが、本レンズは締りがあり、石の質感も見事に再現してくれています。

背景のボケは中心から離れるほどに形が歪んでいきますが、グルグルボケの様なものはありません。


Nikon Cine Nikkor C 25mm f1.2
E-M5 3:2

こちらも開放で龍の彫刻を。
条件によっては周辺減光が目立ち、中心部が浮き上がるような効果を生み出してくれます。日光が当たる箇所に滲みが見られますがごく僅かです。


Nikon Cine Nikkor C 25mm f1.2
E-M5 3:2 f2.8

最後にf2.8に絞っての一枚。
開放でも充分にシャープですが、絞ることにより周辺減光が抑えられより自然な写りとなりました。発色もさらに鮮やかになり、僅かな滲みも目立たなくなりました。


その外観とスペックからは予想もつかないほど良好な描写を楽しませてくれました。
CineNikkorマニアの方にぜひご使用いだきたいレンズです。

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