Angenieux 50mm f1.5 Type S5 ( Cマウント )

Angenieux 50mm f1.5 Type S5

フランスのAngenieux社のレンズはスチル用はもちろんシネレンズでも人気があり、中には非常に高額で取引されているものもあります。特にダブルガウス型のレンズ構成に冠されたType Sシリーズはその傾向が強く、この50mm f1.5 Type S5も手に入れることが難しいレンズです。
私の所有する個体は1969年頃製造の後期型ですが、色と形状の異なる前期型も存在します。

まずはマイクロフォーサーズとの組み合わせをご覧いただきましょう。使用カメラはGH1、すべて開放での撮影です。


Angenieux 50mm f1.5 Type S5
GH1 3:2

まずは接写での一枚。
ヘリコイドの移動量が大きくレンズ先端から約55cmまでの接写が可能です。f1.5の開放値ながら、ピント部を非常にきめ細かく描写してくれています。
マウント部に施されたフレアカッターの影響で、Cマウントの状態では四隅の光量落ちが確認できます。


Angenieux 50mm f1.5 Type S5
GH1 3:2

冬の作例の強い味方、椿を接写で。
なかなかの発色をするレンズで、見た目に近い色味を再現してくれます。
背景のボケは少々ざわざわしており、独特の雰囲気をかもし出してくれています。


Angenieux 50mm f1.5 Type S5
GH1 3:2

最後に早朝の駅のホームを。
強い光源には滲みが発生し易く、構内の照明を見るとその傾向が良く出ていることがわかります。ホームに並ぶ人々を見るとかなり細部まで描写しており、柔らかさと繊細さが同居した写りと言えます。


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