Schneider Xenon 25mm f1.5 ( Cマウント )

Schneider Xenon 25mm f1.5

SchneiderのXenon 25mm(2.5cm) f1.5は同社で長年生産されていたレンズですが、年代によりメッキや外観形状が異なります。
このレンズは真鍮メッキと黒塗装の筐体が歴史を感じさせてくれますが、シリアルナンバーを調べたところ、1930年より以前に製造されたものとの事でした。焦点距離の表記はcmでレンズはノンコートです。


Schneider Xenon 25mm f1.5
GH1 4:3

最短撮影距離は0.5mです。かなり天気が悪い状態で撮影したのですが、ノンコートと思えない発色です。
最短での撮影では被写界深度が浅く、上の作例でも鼻にピントを合わせた結果、目がボケてしまっています。


Schneider Xenon 25mm f1.5
GH1 4:3

遠距離にピントを合わせて。
イメージサークルが小さめでマイクロフォーサーズ機での使用ではケラレが気になるものの、前ボケはあまり癖が無いようです。
筐体が長く、レンズが奥まっているのがケラレの原因となっているようですが、絞りやピントリングの位置に余裕があり操作感はとても良いです。


Schneider Xenon 25mm f1.5

こちらは1950年代中盤のモデルです。
クロームメッキとローレット形状が美しく、50数年前に製造されたとは思えないほど洗練された外観をしています。

焦点距離はmm表記、レンズもコーティングが施されており上の戦前物とは大きく印象が異なります。


Schneider Xenon 25mm f1.5
GH1 4:3

戦前物はコントラストが少々低めだったのですが、このレンズコントラストが高くパキッとした写りです。ピント部は非常にシャープです。
ボケも落ち着いた感じで、うまくコントロールされているようです。


Schneider Xenon 25mm f1.5
GH1 4:3

2mほど離れた被写体にピントをあわせて。
日光が強く当たっていたのですが、滲みや白とび等なく見た目どおりに再現してくれています。
歪曲収差も目立たず、直線が目立つ箇所でも問題なく撮影できます。

四隅に光量落ちがありますが、色ノリやボケ、シャープネス等高年式のレンズといった印象のレンズです。


Xenonはボディ形状、コーティングなど、年式により様々仕様チョイスが出来るので、好みによって選ぶと良いと思います。


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